税務署から連絡が入ったら
税務調査はその目的と内容によって、事前連絡がある場合と事前連絡がない場合があります。連絡の有無によって対応が異なりますので、以下に記載いたします。
事前連絡がある場合
連絡時の対応
一般調査の場合、まず対象企業に事前に連絡が入るため、税務調査官が直接訪ねて来ることはありません。 しかしながら、平成25年1月1日以降、税務署からの第1報は、対象企業に電話が来るようになりましたので、電話がありましたら、「税金に関わる全てのことは顧問税理士に任せているので、そちらに連絡してください」と言いましょう。
そうすれば、税務署は担当税理士に連絡を入れなければいけないルールになっていますので、みなさんの心理的負担はかなり軽減されるでしょう。
しかしながら、顧問税理士がいない方は下記の手順で対応をして下さい。
連絡がありましたら、まず以下の内容について確認をして下さい。
上記(1)~(4)を確認したら、「税理士と連絡をとって、税理士から連絡させます」と言って、税理士法人ウィズにご相談下さい。
- 日時と予定日数
- 場所:本社・工場・支店・営業所など
- 調査の理由と目的
- 担当調査官の氏名及び人数
- 調査対象年度
くれぐれも独自の判断で即答するのはやめましょう。
調査までの事前準備
一般的には、税務調査は連絡があってから、10日~2週間程度の日数があります。そのため、税理士と連絡をとりながら、この期間に出来るだけ準備をしておきましょう。
尚、税務調査では過去3期分の資料を調査することが多いので、その3期について整備されていない事項や、不十分な処理しかしてない事項があれば、すべてを整理しておきたいところです。
また、書類以外にも整理・整頓が必要な個所がありますので、以下に整理しておきます。
項目 | その時のポイント |
---|---|
現金出納帳や総勘定元帳などの帳簿類 | 現金出納帳・当座預金帳・普通預金帳・小切手帳・総勘定元帳など |
売上に関する書類 | 納品書・請求書・契約書控えや得意先からの支払明細書・集金時の領収書控えなど |
仕入に関する書類 | 納品書・請求書・外注費の補助元帳・発注書の控え・支払明細書など |
人件費に関する書類 | 給与台帳・タイムカード・出勤簿・給与明細書・年末調整用の源泉徴収簿 |
社内やデスク・金庫の整理 | デスク周りやカレンダーへの書きこみ、メモ書き、PCの中等 |
事前連絡がない場合
現況調査・特別調査等の場合、事前連絡なしに税務調査官が訪ねてきます。
そこで、慌てず下記の手順で対応をして下さい。
調査官が来ましたら、まず以下の内容について確認をして下さい。
- 調査官の人数と身分証明書で氏名を確認する
- すぐに税理士に連絡をとり、税理士到着まで待ってもらう
- 基本スタンス
税務調査は調査官が到着直後から既に始まっていますので、以下の対応で対応して下さい。1)基本的には調査に協力的な態度をとる
2)調査官との雑談にはなるべく応じない
3)余計なことは話さない
4)曖昧なことはその場で即答せず、調べてから答える
以上が、税務署から税務調査の連絡があった場合、もしくは突然訪ねて来た場合の対応です。